はい、どうも、Web集客研究室所長のザキヤマ(@kanazawasodachi)です。
Webサイトから集客拡大を狙う場合、大きくは広告出稿とSEO対策の2つの選択肢が考えられます。
今日は、後者のSEO対策についてプロに依頼すべきかどうかを掘り下げてみたいと思います。
SEO対策はプロの業者に依頼すべきか?
お忙しい皆さんのために、結論から申し上げると、答えはNoです。
多くのケースにおいてSEO対策はプロの業者に依頼すべきではありません。
理由1:良い業者が少なすぎる&良い業者かを見極めるのが困難
ひとつめの理由は支払った費用に見合うサービスを提供する「良い業者」が極めて少ない事と、そもそも「良いSEO業者」と「悪いSEO業者」を見極めること自体が、極めて難しいからです。
では、なぜ「良いSEO業者」と「悪いSEO業者」を見極めるのが難しいのか・・・
それは、検索エンジンの順位を決定づけるGoogleのアルゴリズムは、Google内部の経営者や一部の開発者をのぞき、決して外部には広まらないからです。
つまり本来、どのような施策を講じれば検索順位が上がるか、どのSEO業者にも、正確にはわからないからです。
ただ、稀に、A/Bテストや膨大なデータの観測・分析から、アルゴリズムの変動を探知し、詳細な分析から今現在の検索エンジンアルゴリズムの傾向を割りだし、必要な施策を立案し、提案・実施してくれる超優秀なSEO業者も至極希少ながら存在します。
しかし、SEOについて知識を持たない、発注者側から、この希少な優良業者を見極めることは、ほぼ不可能と言って良いでしょう。
理由2:良いコンテンツさえあれば、執拗なSEO対策は不要
確かに、ひと昔まえは内部SEOやバックリンクなどの外部SEO対策が、今よりも効果を発揮できたSEO業者にとっては、良い時代がありました。
ただ、低品質の情報(サイト)が、検索結果の上位に表示されては、検索エンジンとしての信頼が無くなり、Google自体の価値が低下するため、Googleはこの手の検索順位の意図的にコントロール仕様とする、SEO施策を無効にしてきました。
無効どころか、あからさまなブラックSEO施策については、ペナルティを与え、検索エンジン上に表示させないという強い措置を講じはじめました。
確かに今でも、検索順位を上げ、アクセス数を増やせる優良SEO業者は存在していますが、見つける自体事が困難で、見つけたとしても多額の費用を支払う必要があります。
過剰なSEO対策を講じなくても、良いコンテンツさえあれば、検索順位は自ずと上がる時代となっているのですから、サイト運営者が集客のためにとる戦略は、SEOよりも、サイトのコンテンツをブラッシュアップし続ける事になります。
理由3:成果報酬の罠・・・SEO対策費用は不透明
とはいえ、全然アクセスが集まらないと悩んでいるサイト運営者さんもいらっしゃるでしょう。
そんな時に、成果報酬を掲げるSEO業者の甘い文句が目に飛び込んでくることでしょう。
成果が上がらなければ、費用はかからない。それならば損することはないから、やってみるか・・・と。
しかし、この成果報酬制度には、非常に多くの罠がつまっています。
罠1・・・競合がほぼゼロのマイナーキーワードに成果報酬を設定し、簡単にお金を請求する
マイナーすぎるキーワードの検索順位で上位に表示させることは、簡単です。ライバルがいないわけですから。
これら複数のマイナーキーワードに対し、成果報酬を設定することで、安易に成果報酬を得ようとする業者が多いのが事実です。
簡単な作業に対して、簡単に成果報酬を支払う羽目になりますが、それらが費用を支払うに足る良質なサービスか、悪質なサービスかを見極めるのが非常に難しいのです。
罠2・・・どのキーワードがどれほど集客に結びつくか、見極めるのが難しい
成果報酬が欲しいSEO業者は、検索順位を上げやすいキーワードのみを選定しがちですが、それらのキーワードの検索順位が上がっても、サイトのアクセス数が必ずしも伸びるか、またアクセス数がただ伸びても、注文や問い合わせが必ずしも伸びるかはわかりません。
アクセスアップやコンバージョン(注文や問い合わせ)に結びつく、キーワードを選定してSEOを行わないと意味がないのです。
成果報酬を得る事のみに執着し、サイト運営者の利益を考えられない業者は避けなければなりません。
罠3・・・効果が上がらない場合の逃げ口上にになる
成果報酬制度は、成果が上がらなければ費用を支払わなくていいので一見、リーズナブルな感じもするのですが・・・
逆を言えば、効果が出なければお金をもらわないのだから、まったく効果が出なくても文句言わないでねという責任逃れな感じもします。
成果報酬ではないSEO業者でも優秀な業者はたくさんいます。
月々固定の報酬をもらってる以上、結果を出さないと打ち切られてしまう訳ですから、こちらの形態の業者の方ががむしゃらに頑張ることも考えられます。
罠4・・・SEO施策による順位上昇か、アルゴリズム変動による順位上昇か切り分けができない
サイトの更新を地道に続けて行けば、おのずと検索順位はあがっていく傾向があります。
同時並行でSEO対策を依頼している場合、SEOの施策による順位上昇か、SEO施策関係なく検索順位がナチュラルに向上しているか、どちらによるものか判断がつきません。
ただ、成果報酬の場合は、そのどちらによるものでも、成果報酬を支払う事になります。
そして、検索順位が上位にいつづける以上、毎月支払う事になるので、もしかしたら何も効果を上げていない業者の仕事に対し、お金を払い続ける事にもなりかねないのです。
ベテランWeb系フリーランスからのアドバイス
プロのSEO業者に依頼する場合の懸念点を紹介してきました。
プロのSEO業者に依頼するのはリスクが高いのはいいとして、サイトのアクセス数や注文数・問い合わせ数をどうしても増やさないといけない場合は、どうすればいいのでしょうか?
長年Web業界で生きてきた自分が、最新のWebマーケティング業界の動向に照らし合わせて、アドバイスいたします。
SEO対策をプロに依頼するという選択肢をなくした場合、まず、先に思いつくのが広告の出稿だと思います。
Google・Yahooへのリスティング広告、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNS・そしてYoutube、アフィリエイトなどへの広告を出すわけです。
出し方によっては、効果を上げられますが、最近のWebプラットフォームへの広告費用は単価の高騰がいちじるしく、費用対効果の高い広告を出すのが、めちゃくちゃ難しくなっています。プロの広告運用代行会社でも、成果をあげるのが難しいという声をさかんに聞きます。
いくら費用を支払ってでも効果を上げたいのであれば、広告やSEOにお金をかけるのはありだと思いますが、費用対効果を考慮したWebマーケティングの手段は、サイトのコンテンツのブラッシュアップ、これが一番です。
ライターに依頼したり、動画制作を依頼して、自分のサイトがより楽しく、より役に立つ、より情報量の多く、より更新頻度の高く、より見やすいサイトに改善し続けるということです。
広告にお金を使うと掛け捨てになり、かけた費用は財産として残らず、かける費用をストップすればアクセス数や注文・問い合わせは落ちますが、サイトのコンテンツ改善にお金をかけていけば、サイトの価値は上がり続け、かけた費用は財産として残ります。
ぜひ、貴重なお金の使い方を見誤らずに、サイト運営を成功させ、あなたのビジネスを飛躍させてください。
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